2025.01.08

ニュース

第23回MaOIセミナー開催のご案内

 令和7年2月13日(木)に第23回MaOIセミナーを開催します。

今回のセミナーは、昨年7月に開催したBLUE ECONOMY EXPO@Suruga Bayの「海の未来会議」でもご講演いただいた京都大学・戦略本部 特任教授の植田充美氏をお迎えします。

ワカメやコンブをはじめとした大型藻類の独自の養殖法や、大型藻類の海洋バイオマスとしての活用等についてご講演いただきます。

今回のセミナーはオンライン配信はございません。是非、会場にお越しください。

開催日 2025年(令和7年)2月13日(木)

時 間 14時~16時終了予定  (開場・受付13時30分)

場 所 グランシップ11階会議ホール 風(静岡市駿河区東静岡2‐3‐1)

定 員 60名 

参加費 無料

【講師】

京都大学・成長戦略本部 特任教授 植田 充美氏

【講演タイトル】

海洋立国を目指したNEDOムーンショット事業の展開

【講演概要】

ムーンショット事業により、水圏バイオマスとして未利用な「養殖可能な大型褐藻類」資源、すなわち、北洋のワカメやコンブを始めとして、広大な温暖海域のカジメやホンダワラなど、養殖法をオリジナルに開発した大型藻類を新しい自前のバイオマスとして日本で大量に育種できる。微細藻類とは異なった「大型藻類を利用することによる新たな持続可能な社会基盤の形成」が可能で、「藻場」などの自然と人工の海洋牧場の構築によって、魚類などの海洋水産タンパク資源の回収・増産も可能になると同時に、海洋汚染(重金属、放射能、環境ホルモンなど)の浄化や地球温暖化の抑止にもつながる(Nature Positive)という大きな副次的な価値も創出される。ブルーバイオテクノロジーの一つの柱である「海洋バイオマス資源の活用開発」(CCSからCCUSへ)が、特に、バイオエコノミーの社会貢献としても展開するであろう(図)。

 これまでのバイオマスの利用の研究は、食糧や電力との競合により、日本ではうまく進んでいないのが現状であった。この窮状を打破すべく、日本の独自のバイオマスを自力育種し、それを、化石燃料の代替にして、エネルギー安全保障も実現できる新しいバイオマスの開拓が可能になった。海洋における大型藻類にそのCO2の大量吸収・固定能を見出し、その化石燃料の代替への道を切り開きつつある未来(海洋立国)をめざして、さらに、未来の子孫に向けて、地球気候変動を抑制する効果を創出して地球環境再生にも貢献していく戦略(Nature Positive)をめざしている。

【参加申込】

参加申込は下記よりお願いします。

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