Message from MaOI

Blue Tech(海洋先端技術)
海の可能性を拓く10年に

地球の表⾯積の7割を占める海。
⾝近な存在である海は未だ全体の5%しか調査されていない、
最後のフロンティアと⾔われています。
SDGs達成に貢献する取り組みとして、
2021年から10年間は「国連海洋科学の10年」とされ、
この謎に満ちた海を未来につなぐ⾏動が求められています。
私たちは海を舞台に、Blue Tech(海洋先端技術)を携えて、
経済活動と環境保全を両⽴した
豊かな暮らしをつないでいく挑戦をはじめます。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS
6安全な水とトイレを世界中に 7エネルギーをみんなにそしてクリーンに 14海の豊かさを守ろう 17パートナーシップで目標を達成しよう

Marine Open Innovation Declaration

海の恵みを Blue Techとイノベーションで 社会へ 未来へ

近年、量⼦⽣命科学や宇宙⽣物学など、⽣命の神秘や起源を探る新たな学問が次々と誕⽣しています。
21世紀は「環境の世紀」であると同時に「いのちの世紀」でもあります。
その⽣命を⽣み育んだ⺟ともいえる海洋は、太古の昔から、様々な恩恵を⼈類にもたらしてきました。
とりわけ、⻑く美しい海岸線を有し、駿河湾、富⼠⼭、伊⾖半島という世界に誇る美しい⾃然環境を擁する
静岡県に暮らす私たちは、⻑年にわたり海と共⽣し、海からの恵みを享受してきました。
豊穣なる海が“ふじのくに”の健やかな⽣活と豊かな⽂化を育んできたのです。
⼀⽅で、海洋資源問題や海洋プラスチックごみをはじめとした海洋汚染問題にみられるように、
近年、海はその様相を変えつつあります。これまでと同じような恵みを享受し続けることが
難しくなるのではないか、そんな懸念が⾼まっています。
海で⼀体何が起きているのか、原因の解明が急務となっています。
これまで海の恵みを存分に受けてきた私たちは、海についての理解を深め、
海で⽣きる命を守っていかなければなりません。そのためには、テクノロジーが重要な要素となります。
今⽇、ICT、AI、ロボティクス、バイオテクノロジーなど、科学技術の⾶躍的発展により、
私たちは未知なる海とその恵みについて、少しずつではありますが理解を深めつつあります。
最近では、海から得られる持続可能な恵みによる経済効果を“Blue Economy(持続可能な海洋経済)”と呼び、
⽶欧のみならず太平洋に浮かぶ国々などが注⽬しています。
そしてBlue Economyを実現する多種多様なテクノロジー“Blue Tech (海洋先端技術)”を活⽤し、
「持続的海洋産業」とも⾔い得る新たな産業の創⽣が進められています。
私たちは、この「いのちの世紀」において、マリンオープンイノベーションパーク(MaOI-PARC)を
「知」の拠点とし、⺟なる海とそこで⽣きる命について研究し、
Blue Techにより多様な産業分野での新たな価値の創出と
海洋環境・海洋資源の保全に結びつける取組を⾏うことにより、
海と⼈が共にある暮らしを未来につないでいくことを目指しています。
そしてこのことを、豊かな海の恵みに育まれた
ここ“ふじのくに”静岡の地において宣⾔します。

(マリンオープンイノベーションプロジェクト 第1次戦略計画より)

マリンオープンイノベーション(MaOI)機構

理事長松永是