2022年9月11日 深海研究スーパーキッズ育成プロジェクトに参加しました
日本財団が現在進めている「海と日本プロジェクト」のサブプロジェクトの一つに、「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」があります。
このプロジェクトは小学校5-6年生に、深海研究のエキスパートと触れ合う機会を提供し、将来の深海研究をリードするエキスパートを養成することを目的としています。
この深海研究スーパーキッズ育成プロジェクトから私達MaOI機構研究所に、プロジェクトに参加する小学生に海洋研究施設を見学する機会を設けたいとのご相談がありました。そこでプロジェクトに参加する小学生11名をMaOI機構研究所の拠点であるMaOI-PARCご招待し、私達が取り組んでいる研究について、ちょっとした実験を体験してもらいながら説明しました。
題して「海洋研究施設“MaOI機構”訪問」。MaOI機構研究所から、私齋藤と島貫研究員、樋口SAの三名が参加しました。MaOI機構にとって、小学生をゲストとしてお迎えするのは今回が初めての試みでした。
第一部 : どのようにして深海生物は進化してきたのか
講義は2部形式。第一部ではまず私、齋藤がMaOI機構研究所で研究を進めている”深海生物”、サクラエビとキンメダイについてお話をしました。
話のメインは「どのようにして深海生物は進化してきたのか」について。
写真提供 : 静岡新聞社
実際にお話をさせていただいて、参加していた小学生の理解の速さと好奇心の強さには驚かされました。「海洋では様々な生物が独自の方法で深海へと適応していった」という難解な進化のストーリーのお話でしたが、小学生のみなさんに興味を持ってもらえたようで、大変嬉しく思いました。
また、小学生たちにはサクラエビのDNA抽出も体験していただきました。試験管のなかでDNAを析出させる実験でしたが、実際にDNAを目にすることができて小学生たちも興奮を隠せないようでした。
写真提供 : 静岡新聞社
特に現代の生物学においてDNA、遺伝子、ゲノムという言葉を耳にしない日はありません。DNAに実際に見て触れてみたことで、参加者たちの生物への関心が少しでも高まってくれれば良いなと思っています。