2020.11.30

レポート

令和2年度 第2回MaOIセミナーをYouTubeによる生配信で開催!

テーマは『今更聞けない?でも知りたい!DXってなに?』
「デジタル」を活用して変化する時代に対応した仕事の仕組に変えていきませんか

令和2年10月6日、YouTubeライブによる生配信セミナーを開催いたしました。
3人の講師にご講演いただき、全国から延べ300人を超える方にご参加いただきました。

デジタルが社会・産業・経済・地方を変える

東京大学大学院 工学研究科教授
森川 博之 様

森川様 プロフィール

1987年東京大学工学部卒業
1992年同博士課程修了 博士(工学)
2006年東京大学大学院教授
2002~2007年NICTモバイルネットワークグループリーダ兼務。
モノのインターネット/M2M/ビッグデータ、センサネットワーク、
無線通信システム、情報社会デザインなどの研究に従事。
電子情報通信学会論文賞(3回)、情報処理学会論文賞、情報通信学会論文賞、ドコモモバイルサイエンス賞、総務大臣表彰、志田林三郎賞、情報通信功績賞など受賞。
OECDデジタル経済政策委員会(CDEP)副議長、新世代IoT/M2Mコンソーシアム会長、総務省情報通信審議会部会長、国土交通省国立研究開発法人審議会委員等。
著書に「データ・ドリブン・エコノミー(ダイヤモンド社)」、「5G 次世代移動通信規格の可能性(岩波新書)」など。

講演概要

産業構造や事業構造までをも変革する起爆剤がデジタルである.いかなる産業領域の企業であっても,デジタルを新たな価値を創出する経営戦略として考えなければいけない。COVID-19で世界観や社会観が変わりつつあることも切り離せない。世界観や社会観の変化がイノベーションにつながるためである。
今年サービスが開始された5Gへの向き合い方をも示しながら,事業領域や組織の再定義の必要性,先遣隊としての取り組みの必要性,カタリストの重要性,土俵にあがる意識の大切さなどを述べ,デジタルを駆動力としたイノベーションについてお話する。

受講者の主な感想

・デジタル化がどんな形で、今後日常生活に取り込まれてくるのか、わかりやすく大変参考になった。チャンスがあれば森川先生の講演はリアルセミナーで拝聴したいと思いました。
・デジタルトランスフォーメーションとは何かを把握できた。
・起承転結がしっかり組みあがって聞きやすかった。 織り込まれた例が理解しやすかった。
・すごい分かりやすく、刺激になりました。他にも講演を聴きたいと思えるほど、内容に深みがありました。

中堅・中小企業がDXに取り組むべき理由と進め方

青山システムコンサルティング株式会社 
シニアマネージャー 長谷川 智紀 様

長谷川様 プロフィール

外資系コンサルティング会社および
大手アパレル企業の情報システム部門を経て
青山システムコンサルティングに入社。
業務改善を主軸にしたコンサルティングや
セミナーなどの講演活動を行う。
共著に『勝ち残る中堅・中小企業になる
DXの教科書』(日本実業出版社)。

講演概要

経済産業省が2018年に発表した「DX(デジタルトランスフォーメーション)レポート」は、「2025年の崖」を喚起し、DXへの取り組みを促している。
また、現在は書店にDX関連書籍が数多く並び、IT関連記事ではDXという文字を見ない日は無い。
しかしながら、これらの多くは大企業を意識して書かれており、中堅・中小企業の目線で書かれているものは、余りにも少ないのが現状である。
では、中堅・中小企業はDXに取り組まなくても良いのか。そんなことは無く、むしろ積極的に取り組むべきである。
本講演では、中堅・中小企業がDXに取り組むべき理由と取り組み方について、事例を交えながら解説をしていく。

受講者の主な感想

・中小企業に向けた方策が提示されて非常によかった。各種ベンダーから独立しているのも信用できる。
・分かりやすい説明で良かった。
・基本的な考え方を丁寧に説明いただき、ありがとうございました。やはりビジョンの策定が大切というか、根幹にきますね。

「鯖、復活」プロジェクトについて

福井県小浜市役所産業部農林水産課
水産振興グループ 課長補佐 領家 光章 様

領家様 プロフィール

平成 8年4月~ 民生部社会福祉課
平成13年4月~ 企画部財政課
平成17年4月~ 産業部観光交流課
平成24年4月~ 教育委員会教育総務課
平成29年4月~ 産業部農林水産課(農地集積・担い手育成グループ)
平成31年4月~ 産業部農林水産課(水産振興グループ)

講演概要

若狭湾に面した小浜は、かつては鯖の一大産地で、量だけでなくその質についても高く評価されており、現在でも鯖の加工品は数多くある。ところが、近年は海洋環境の変化や漁業者の減少などにより、鯖の水揚げは激減していた。

そんな中、2015年4月に「御食国若狭と鯖街道」が日本遺産第1号に認定された。これを契機に、小浜の鯖を復活させようという気運が高まり、2016年6月から、地元の漁業者や漁協、福井県立大学、福井県、小浜市などが協力体制を構築し、産学官連携による「鯖、復活」プロジェクトがスタートした。

 同プロジェクトは、観光客等をターゲットに刺身でも食べられる鯖を養殖し、安定供給する体制を確立することが取組みの大きな目標であるが、同時に「つくり、育てる漁業」の効率化を実現させることで、養殖漁業全体を持続可能な産業へと発展させていくことも目指す取組みである。

受講者の主な感想

・実際の例を観せてもらい、具体性を帯びることができました。映像の作り方も良かったです。
・養殖に関してセンサーでデータを取得し、給餌計画などに役立てているところが興味深かった。
・地域全体でDXに取り組んだ好事例と思いました。