2020.08.19

レポート

令和2年度 第1回MaOIセミナーをYouTubeによる生配信で開催!

テーマは『機能性食品によるフレイル対策~「食べて」筋力アップも‼』

令和2年6月9日、YouTubeライブによる生配信セミナーを開催いたしました。
2人の講師にご講演いただき、全国から延べ800人を超える方にご参加いただきました。

今と未来のフレイル対策!
~スケソウダラの速筋タンパクを食べて筋肉増強~

日本水産株式会社 食品機能科学研究所 機能性素材開発課
副主任研究員 内田 健志 様

内田様 プロフィール

2002年北海道大学大学院農学研究科(応用生命科学専攻)卒業後、
製薬メーカーを経て、
2015年日本水産株式会社入社
生活機能科学研究所(現食品機能科学研究所)に所属。 
以降、スケソウダラ等の機能性素材の有用性研究(基礎~臨床)に従事し、
2018年からはAPP研究会(Alaska pollock fist protein)の事務局として、
機能性普及の広報も兼任している。

講演概要

昨今、健康寿命に対する注目が高まりに並行して、
筋肉減少による虚弱状態であるフレイルという概念も認知が高まりつつあります。
この環境下の中、一般の食品で食べることができるスケソウダラに 筋肉(特に速筋)を増強する効果があることが発見されました。

フレイルの予防・改善としては、十分なタンパク質摂取とウェートトレーニングが重要であることは、既に有名でありますが、 スケソウダラには、栄養素(たんぱく質の質)と機能性(筋肥大効果)の 両方を能力を備えていることが明らかとなり、フレイル予防・対策にとって、 有用である可能性が臨床試験等からも示されております。
今回の講演では、近年拡大しつつあるたんぱく質ブームについての社会動向も踏まえて、 スケソウダラの機能性についてご紹介させていただきます。

受講者の主な感想

・高齢化、新型コロナウィルス感染症など、現在の一番大きな課題に対してタイムリーな話題だと思いました。客先の提案などに活用したいと思います。
・タンパク質ブームの発端から、スケソウダラのエビデンスまで分かりやすく解説していただきありがとうございました。
・フレイルに関する説明と筋肉に関するスケソウダラのデータが沢山あり、興味深く聴講できました。

ヒットを生み出す、
食品の機能性マーケィング戦略のつくり方

株式会社インテグレート 
代表取締役CEO 藤田 康人 様

藤田様 プロフィール

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社に入社。
1992年、ザイロフィンファーイースト社(現ダニスコジャパン)を、フィンランド人の社長と2人で設立。
1997年にキシリトールを日本に初めて導入し、素材メーカーの立場からキシリトール・ブームを仕掛けた。この結果、ガムを中心とするキシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。

2007年5月、IMC(Integrated Marketing Communication:統合型マーケティング)プランニングを実践するマーケティングエージェンシー 株式会社インテグレートを設立、代表取締役CEOに就任。

著書に『ヒットを育てる!食品の機能性マーケティング』(日経BP)、『カスタマーセントリック思考』『The Real Marketing』(以上、宣伝会議)、『99.9%成功するしかけ』(かんき出版)などがある。

講演概要

近年、ヘルスケアを謳った食品の市場は急速に成長をしていますが、
商品が増加したことで、今や消費者は新商品に目新しさを感じなくなり始めています。
もはや成分量の小さな優位差や、特保や機能性表示食品などの制度の活用のみでは、
消費者に振り向いてもらうことは難しい状況です。

このような環境では、市場のトレンドや消費者が持つ健康課題をいち早くつかみ、
彼らが欲しいと思うストーリーを描くことが重要です。
そして、それは商品開発から流通商談、コミュニケーション戦略まで一連の活動が統合的に考えられている必要があります。

素材を起点とした商品価値を一過性のブームで終わらせないためにはどうするべきか。
最新のトレンドを踏まえたマーケティング戦略設計の方程式についてお話しします。

受講者の主な感想

・ファンクションマーケティングについて大変勉強になりました。消費者の興味や意識にいかにアプローチするかが大切なこともよく分かりました。ありがとうございました。
・素材マーケティング、商品マーケティング、PRコミュニケーションという要素の組み合わせについて、具体例を挙げていただきわかりやすく参考になりました。
・テレビCMの動画挿入など工夫され、長時間の講演にもかかわらず、集中して視聴でき、大変参考になりました。