2022.11.28

イベント

MaOIサロン#7開催のご案内(フォーラム会員及び関係者限定)

先進の研究に取り組まれているトップ研究者にお話いただくMaOIサロンを開催致します。
MaOIサロンは少人数セミナーで、講演終了後、講師の先生との意見交換会も行います。

第7回は海藻をテーマに2本立てで行います。一人目のご講演は静岡県水産・海洋技術研究所の川合研究統括官。海藻が繁茂している環境を藻場といいますが、静岡県沿岸を含む日本の沿岸では藻場が枯れてしまう「磯焼け」が大問題となっています。川合統括官には、静岡県沿岸域における磯焼けの現状と、藻場の回復に向けた静岡県水産・海洋技術研究所の取り組みについてご講演いただきます。

二人目の演者は静岡理工科大学の鎌田先生。鎌田先生は”紅藻”が体内に蓄積するハロゲン含有低分子有機化合物についてご研究されています。この化合物は抗菌活性など生物阻害活性を持つことが明らかとなっています。今回のご講演ではこの紅藻由来化合物を付着生物など水産養殖資材に損害を与える「汚損生物」の防除に利用する試みについてお話いただきます。

今回のサロンでは講師の先生方から、海のゆりかご、新規天然化合物のソース、さらにはブルーカーボンとして注目されている「海藻」について最新の研究についてお話をいただき、理解を深めてまいりたいと思います。

ぜひ御参加ください。

開催概要

日時:2022年12月15日(木)14:00~16:00
場所:MaOI-PARC コミュニティースペース(清水マリンビル2階)


川合 範明 氏
ゲストスピーカー1:川合 範明 氏 (静岡県水産・海洋技術研究所 研究統括官)
タイトル1:『静岡県沿岸域における藻場の現状と県水産・海洋技術研究所の取り組み』


静岡県沿岸は様々な海藻が繁茂する豊かな海です。テングサ、ワカメ、ヒジキなどはそれ自体に食用価値があり、また、それ自体は未・低利用種ですが、カジメやホンダワラ類などの藻場は魚介類の生育場・産卵場や餌料供給源として重要です。このため県水産・海洋技術研究所は藻場の生育状況調査や変動・衰退する藻場を維持・回復させるための取り組みを行ってきました。その内容を紹介します。
鎌田 昂 先生
ゲストスピーカー2:鎌田 昂 先生 (静岡理工科大学 理工学部物質生命科学科 准教授)
タイトル2:『駿河湾の海洋生物を活用した水産養殖資材に対するSDGs対応型の防除剤開発』


海洋生物は種に応じ、特異的な生物活性を示す二次代謝産物を生産します。中でも紅藻は、塩素や臭素などのハロゲン原子を有する低分子有機化合物を蓄積することで、外敵から身を守る化学防御機構を備えています。我々はこの防御機構に着目し、『紅藻由来の含ハロゲン化合物は、防汚性を備えたSDGs対応型の防汚網となり得るか』という課題を設定し、実験・研究を進めています。

講演後、意見交換会を行います。

参加申込み

参加を希望される場合はseminar03maoi-i.jp宛にお名前、所属先、電話番号、メールアドレスを添えてメールをお願いします。なお、お申込みはMaOIフォーラム会員及び関係者に限定とさせていただきます。 

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問合せ先

一般財団法人マリンオープンイノベーション機構
〒424-0922静岡市清水区日の出町9番25号 清水マリンビル2階
TEL:054-340-1800  seminar03maoi-i.jp

お願い:新型コロナ感染症予防対策として参加人数を20名限定としています。当日もマスク着用、検温、手指のアルコール消毒など感染症予防対策へのご理解とご協力をお願いします。