2021.06.10

レポート

第3回MaOIサロンを開催しました!

国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産技術研究所の岡本裕之先生、内野翼先生をお招きして2021年6月1日(火)MaOIサロンを開催しました。

岡本先生、内野先生から「国産サーモンの海水養殖種苗の育種」をテーマにWebによるライブ講演を行って頂きました。

日本では、サーモンは最も消費されている魚であり、生食用として8万トンをチリやノルウェーなどから輸入しています。この輸入を国産に置き換えるべく、サーモンの養殖技術開発が進められています。

講演では、水産庁事業の育種に関する研究について、ゲノム情報を使い優良な親魚を選抜して選抜基礎集団を構築する取組、海面養殖に適する種苗の選抜などのお話がありました。また、持続的な育種をオールジャパンで行うなど国としての方針のお話もございました。

質疑応答では、水産庁の尾崎照尊先生にもご参加いただき、出席者からの海外へのサーモン輸出戦略、養殖設備、無病証明書の発行の可能性についてなど多様な質問に対し、3人がそれぞれ真摯に回答され、活発な質疑応答の時間となりました。また、岡本先生からは、国が育種を取り組むことについて民業圧迫になっているかどうか現場の直接の声を求めるといった一幕もあり、予定時間を大幅に超える充実した時間となりました。

岡本先生、内野先生、尾崎先生、ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。