2022/03/28
夜活応援講座

2022年2月2日、静岡県庁が主催する夜活応援講座にMaOI機構が講師として招かれ、"「ブルー」が静岡を変える?広がるブルーエコノミーの取組と最先端のマリンバイオテック"というタイトルで講演をさせていただきました。


▶︎講演会スライド①
[PDF:10.0MB]

講演前半は渡邉眞一郎MaOI機構専務理事兼事務局長が担当し、海洋産業においてよく耳にするBlue Economy(持続可能性を踏まえた海洋経済)とBlue Tech(Blue Economyを実現する産業技術)について、データ通信などデジタル化技術の水産業への導入、潜水士に頼らざるを得なかった水中業務への水中ドローン等の活用、化学・生物学的な研究成果をベースにした魚や微細藻類からの機能性素材の開発など、様々な最新技術の導入事例などを示しながら詳しく解説しました。> これに加え、MaOI機構が静岡で展開している幅広い活動についても紹介。主にコーディネーターを中心とした様々な事業活動支援の事例を説明しながら、今後、静岡県が目指す将来像や、そのためにMaOI機構が果たす役割、セールスポイント等について分かりやすくお話しました。


▶︎講演会スライド②
[PDF:10.6MB]

講演後半は齋藤禎一上席主幹研究員が担当し、MaOI機構研究チームと、研究チームが取り組む幅広いテーマについて紹介しました。 講演ではまず、「ゲノムとは何か」について基礎から説明、ゲノムからどのような情報が得られるのかについて詳しく解説しました。つづいて、現在、静岡県を代表する水産資源であるサクラエビとシラスについて、世界初となるゲノム解読をMaOI機構で進めていることを紹介。その進捗情報について報告しました。 サクラエビとシラスは近年、不漁問題が顕在化し、報道でもよく取り上げられております。齋藤研究員は講演後半、MaOI機構によって明らかにされたサクラエビ、シラスのゲノム情報を今後どのように活用し不漁問題に取り組んでいくのか、その展望について解説。ゲノム科学を使った新しい天然水産資の管理手法の確立に向けた意気込みを語りました。

この夜活応援セミナーは本来、会場で参加者に講演する形式で実施されるそうですが、今回は新型コロナウィルス蔓延の影響でオンラインのみの開催となりました。それでも33人もの方にご視聴いただきました。MaOI機構の活動を県庁の方々により知っていただく良い機会となったのではないかと思っております。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。