若山牧水と沼津の海
皆様、いかがお過ごしですか?
MaOI機構コーディネーターの木塚です。
私のブログ初回となる今回は、「幾山河超え去り行かば寂しさの~」の歌人:若山牧水の沼津の「海」に関した歌や紀行文のほんの一部を紹介します。
牧水記念館にて
牧水は明治18年に宮崎県に生まれ大正9年沼津へ移住、昭和3年に当地で没しました。酒をこよなく愛し富士山や千本松原に魅せられた歌人として有名です。
戸田や静浦、江の浦を詠んだ歌です。目をつむると鮮やかに情景が浮かびます。
また、随筆「駿河湾一帯の風光」では江の浦について詳しく書いています。要約すると
「江の浦一帯は深い海で、岸辺でも底の見えぬ青みを湛えている。遠州灘や伊豆七島あたりへ出かける鰹船が餌を求めによる所で、幾箇所となく自然の生簀があり無数の鰯が飼われている。」
鰯を飼っていたとは知りませんでした。今は内浦地区で盛んな鯵や鯛の養殖と縁があるのでしょうか。
寒くて長い夜の季節がやってきました。ここでの牧水珠玉の作品は
併せて私の渾身の一首です。
当機構の助成事業を活用して沼津静浦地区では昨年度「ガンガゼの駆除と有効活用」の研究が行われました。さらに内浦地区では今年度から3年計画で「アジ養殖」に関するシーズ創出研究業務委託事業が始まりました。
牧水の愛した自然と人の営みをこれからも育てていきたいものです。