やらまいか精神で活動中!
皆様こんにちは! MaOI機構コーディネーターの原田です。
Maoi機構発足時からコーディネーターとして主に静岡県西部を中心に活動させていただいております。
コーディネートとは「各部を調整し、全体をまとめること」と一般的には解釈されています。さて、Maoi機構での動きはどうあるべきか?と自問自答しながらの日々です。
活動のモットーは、常に現場の目線で課題を捉え、スピーディーかつ的確に対応することです。生まれが西部地区のためか「やらまいか」の気質も持ち合わせ、まずはやってみよう!動いてみよう!です。更に自分たちだけでできないなら、できる相手を探し一緒に対応をお願いする。そして公的な支援・活用も前向きに。と貪欲です!
最近、DX、IoT、スマート化、生産性の向上、働き方改革などの言葉が頻繁に出てくるようになってきましたが、水産業をはじめとする一次産業はまだまだ手作業や労働集約的作業などアナログ的要素が多く残っています。「高齢化が進みこのままだと担い手がいなくなる」「労働災害の発生頻度が他産業と比べて高い」「工業やITの技術を一次産業にもっと生かせないか」こんな問題意識や視点を活動の中で強く感じています。
ここで最近取り組んだ事例をひとつ紹介させていただきます。
当機構による海洋技術開発促進事業による補助金を活用して、静岡市の食品加工機械メーカーと浜松市の制御装置を手掛けるメーカーとの共同開発で、電気センサーにより帯鋸刃の回転を瞬時に停止させて、作業者をけがから守る安全機能を取り付けた帯鋸盤(バンドソー)を開発、商品化に成功。新装置を取り付けた新型バンドソーは、業界待望の加工機として注目を集め、近々、冷凍マグロ、カツオ・食肉加工など向けに販売していく予定です。
本事例は、コーディネーターとしての活動の際、ある食品加工会社の社長様から「加工作業での手を切るなどの事故が多く何とかならないかなー」との発言がきっかけです。まずは機械メーカーに訪問し相談。メーカーで対応できない技術は共同開発事業者を探し技術マッチィング。更に資金面のサポートに補助金を紹介する等々です。活動開始以来約2年を費やしましたが、関係する皆さんに大変喜んでいただきやりがいを感じているところです。私事ですが、お陰様で長年幅広く多岐な職務経験をさせていただきました。その経験は貴重かつ有用であったと感謝しています。培った経験とネットワーク力をフルに活かし、今後もお役に立ち、喜んでいただける活動を続けてまいります。