金沢の港 ~国際クルーズ船と漁獲物~
皆様こんにちは! MaOI機構研究員兼アドバイザー兼コーディネーターの岡本です。
令和5年5月27~28日、加賀百万石の城下町 金沢 において、第23回マリンバイオテクノロジー学会大会が開催されました。当機構も「キンメダイ研究の現在とこれから」という標題によるシンポジウムを企画し、石川県金沢の地を訪れました。
シンポジウム会場や兼六園などの名所は、金沢駅の東側に集中しています。今回少し時間がありましたので、駅西側から数十分バスに揺られ、日本海に面した金沢の港に向かいました。終点は、金沢港クルーズターミナル(写真1)。無量寺ふ頭は、ダイヤモンドプリンセスなどの国際クルーズ船が2隻同時に接岸できる港湾です。ターミナルには、2隻同時接岸時にも対応できるCIQ(税関検査、入出国検査、検疫)、待合エリアが確保されています。
当機構がある静岡県清水の港から見ると、ここ金沢の港は日本アルプスを越えた遠い地域となりますが、当機構目の前にも数々の国際クルーズ船が停泊することから、親近感を覚えます。
金沢港クルーズターミナル(右の建物)と無量寺ふ頭(左、水産庁の船停泊中)
またこの周辺は、その昔日本海の北前船が行き交った港町で、上記の無量寺ふ頭と隣接して、石川県漁業協同組合、金沢港いきいき魚市、漁港がありました。訪問時には、底曳網漁船が停泊しており(写真2)、金沢港いきいき魚市での漁獲物(写真3)を見ると、太平洋側の静岡県の漁獲物とは、様相が異なりました。写真以外の地魚として、ベニズワイガニ、ハタハタ、ささかれい(ヤナギムシガレイ)なども見かけ、これぞ日本海でした。
普段とは異なる地域を訪問することにより、その地域の新鮮さを感じるとともに、さらには、他の地域との比較により、改めて静岡県の良さもわかるというものです。
停泊中の底曳網漁船
いきいき魚市で見かけた地魚(左から、がすえび(トゲザコエビ、クロザコエビ)、甘えび(ホッコクオカエビ)、のど黒(アカムツ)、めぎす(ニギス)、赤かれい(アカガレイ))