「函南ちょうざめ」を地元小学生が学んで、作って、食す!
MaOI機構コーディネーターの木塚です。
7月21日の午後、函南町立桑村(そうそん)小学校PTA主催の「地域deわくわく体験スクール」に参加しました。同PTAは「地域と子供の絆を深めるとともに児童の自主性を育む」を目的に同小学校の4~6年生を対象に体験スクールを開催しています。
今回のテーマは「SDGs12の巻…つくる責任、つかう責任」ですが、その主役は「函南町育ちのチョウザメ」でした。
スクール参加者は小学生27人と先生、PTA役員、講師は函南町内のチョウザメ料理専門店「千差万別」の舘野シェフと函南ちょうざめ企業組合の山本理事。
始めにチョウザメの生態やその利用を学ぶ「チョウザメ講座」、次にチョウザメ独特のウロコを使った「ストラップ作り」、夕食にはチョウザメの骨で出汁をとったチョウザメカレーが提供され、おしまいに月光天文台でのプラネタリウム観賞で行事が終了。飽きの来ない時間や内容で複数の体験が進められたので、参加者にとっては有意義な時間を過ごすことができたと思われます。
「チョウザメ講座」では講師の二人から当地のチョウザメはいただいた命を大切に…ほとんど捨てられていたオスと採卵後のメスを食すこと、ウロコはアクセサリーに加工することなどのほか、チョウザメの性格や部位別の料理方法などの解説が行われました。参加者は初めて聴くこと、見ることのためか、非常に熱心に聴講していました。
函南ちょうざめ企業組合は「命を大切にし、チョウザメを食する文化を広く伝える」「キャビア生産を主目的としないチョウザメ養殖」を標榜する養殖事業者。 「チョウザメ文化をみんなで共有する」ために始めた養殖現場見学会などの様々な活動に力を入れており、スモークや西京漬けといったチョウザメ加工品のギフトセットは函南町のふるさと納税返礼品にも採用されています。
既存の考え方にこだわらない「函南モデル」を生み出した同企業組合の今後の活動に注目していきたいと思います。